2019/12/20
なんか、またアホくさい記事を見つけてしまった。
まあ、ようはペットボトルの水にはプラスチック粒子がかなりの確率で入っている入るという記事。
それ自体は自分は「そらそうだろ!」としか思わないのだが、
記事では暗に「ペットボトルの水を飲むのは危ない!」
って書いているように感じます。
本当に何の役にも立たない下らない記事なんだけど、
その意図に見事に釣られて、「カラダへの影響は?危険性は?国産は?」っていうコメントで溢れてビックリしました。
こういう話を気にする人って大変だなあ。今度は、水も飲めなくなるのか・・・・
Contents
記事の概要
まず記事の内容を簡単にまとめると、
- 世界9か国で販売されている主要ブランド(エビアンなど)を調べたら90%以上に「プラスチック粒子」が含まれていた。
- 報告書要旨をまとめたNPO「オーブ・メディア(Orb Media)」によると、「広範な汚染」が見つかったという。
- このプラスチック粒子には、ポリプロピレンやナイロン、ポリエチレンテレフタラートが含まれていた。
- 「プラスチック粒子は水をボトルに詰める過程で混入したと考えられ、そのほとんどはボトルそのものかキャップに使われているものだ」と説明している。
- プラスチック粒子の混入の程度にはばらつきがありボトル1本につき「0個から1万個以上」までさまざまだったという。
- 平均すると、水1リットルにつき、「マイクロプラスチック」とみなされる100ミクロン(0.10ミリメートル)サイズの粒子が10.4個、それよりも小さな粒子は325個見つかった。
というもの、まあ、90%プラスチック粒子混入というタイトルとか、1万個以上とかっていう数字で凄いやばいんじゃね?って思わせようとしているのが良く解ります。
で、結局なんなの?
とりあえず、この記事に関して言うと、特に健康に害があるとか無いとか言ってる訳じゃないので最終的に「何が言いたいんだ?」って記事にはなっているのですが、マイクロプラスチック海洋汚染が話題になっている事もあり、「凄い恐ろしい事なんじゃ?」と捕らえている人も多いように感じます。
自分の意見
ここからは個人的にな意見を書いていきたいと思います。
まず、危険な訳がないだろうと思う。
自分の感覚では、危険な訳ないだろうと思います。
その理由はまず、マイクロプラスチック海洋汚染とは違い、この件は「プラスチック粒子は水をボトルに詰める過程で混入したと考えられ、そのほとんどはボトルそのものかキャップに使われているものだ」という事から、容器の目に見えないレベルの一部剥離か、粒子の一部が水に溶けて混入したという事です。
マイクロプラスチック海洋汚染は長い期間をかけて海洋が汚染されていったので最近汚染が進んでいるというイメージですが、
この件の、プラスチック粒子混入は、対象の全ブランドで「プラスチック粒子は水をボトルに詰める過程」が急に変わったとも思えないので、昔からあったと考えられます。
また、今回調査したブランド以外でもペットボトル飲料にはこのレベルのプラスチック粒子はほぼ入っていると思っています。
だとしたら、ペットボトル飲料なんて何十年も昔から先進国の人なら相当飲んでいるでしょうし、毎日飲んでる人も一杯いるでしょう。
もし、人体に影響があるならば、とっくに人類は半減していると思います。
そもそも危険の定義って
次にそもそも、何をもって危険というのか?という話ですが、1面的というか、単純にある物質を体に良いものか?悪いものか?という判断は猛毒などを除けば簡単に出来ないと思います。
たとえば、ほとんどの栄養素は、適量とれば栄養素ですが、大量に取ったら体に悪いのが普通です。
水も「プラシチック粒子がー」とか言う前に、そもそも水に含まれているミネラルだって取りすぎれば体に毒です。
ただミネラルウォーターに入っているミネラル量なら1日20杯以上くらい飲んでやっと取りすぎになるレベルなので気にするレベルでは無いというか、全然少ないレベルです。
で、プラスチック粒子ですが、記事では0.1mmのものもあると書いてありますが0.1mm平方メートルと書いてない事から最も長い一辺が0.1mmで体積は0.1mm平方メートル以下と思われます。
恐らく大きくみても100mg以下と考えられます。しかも大きいものは吸収されないって言われてますし。
そもそも、マイクロプラスチックは体に影響があるか解らないと言われてますが、万が一影響あったとしても、やっぱり毎日何十杯も飲まないと体に影響が出ないと思いますが・・・・
国産の水なら?
あと、結構話題になっているのが、この記事が海外での調査だけなので、国産の水は大丈夫?大丈夫じゃない?って話です。
個人的には、調べれば、国産の水でもペットボトルの水ならまず、プラスチック粒子は出てくると思いますけどね。量が海外より少ないとか、大きさが小さいとかの差はありそうな気はしますが。
そもそも水の性質を考えれば当然だと思っている
そもそも水の性質って意外と皆さん知らないのかなー、と思いました。
水って他の物質との結び付けが非常に強くて、
結局、風邪の予防で手洗いうがいをするのだってこの性質を使っていているわけです。
手に付いたウィルスや細菌が、水に吸収されて流れていく、ほかにも汚れたものを水で洗い流したりするのも、この水が他の物質との繋がりが強いという性質を生かしているんですよね。
そういうものだと思っていたので、自分はプラスチック容器に入っている水に、プラスチック粒子が入っている事なんて当たり前じゃないかと感じています。
そういった意味で、それは企業努力とかそういうレベルの話じゃないと思うので、国産とか海外とか関係なく、ペットボトルの水にはプラスチック粒子が入ってると思っています。
逆に言うと、水って上記、粒子レベルで言えば基本的に不純物が大量に入っています、それこそ1万個なんてレベルじゃないでしょう。
どんなに純粋な水を作っても、コップに入れて暫くたてば、空気上のいろんな物質をガンガン吸収して行きます。
空気中には、洋服から出た合成繊維が埃となって舞ってますから、僅かな時間でプラスチック粒子が大量にコップの中に入ってきます。
なので、この程度の事気にしてたら水なんて飲めなくなってしまいます。
このレベルを気にしてたら何も食べれなくなるよ
自分は子供の頃は肉より魚を食えと言われた。
肉は腸がんとかなりやすいらしい。
動物性油は悪いからバターは悪い。マーガリンの方が良いと言っていた。
一時期、「買ってはいけない」という本があって、ベストセラーになるほど売れたのだが
そこには、コンビニおにぎり、豆乳、ハンバーガー、パン、牛丼、カップラーメン、明太子、ほんだし等々いろんなものがダメって書いてたらしいです。
しかし今はマーガリンの方がトランスなんとかのせいで悪い。
塩分は控えろ
糖分は毒だ、米は控えろ
マイクロプラスチックのせいで魚はダメ
水も汚染されているからダメ
どうすんの?これ?霞でも食べて生きていくんかい?
オーガニックだって
農薬は危険だ
⇒無農薬が良いに決まってる
⇒嘘嘘、本当の無農薬は虫や病原菌が付きやすくて余計体に悪かったよ、メンゴメンゴ
⇒なら農薬もオーガニック(有機)なら体に良いに決まってる!
って話でしょ。何が良いのか時代によってブレブレ。
というか、他に気にする事あるんじゃね?いや小さいことは気にするな。
しかし、こんな科学的根拠のない話気にする前にもっと気にする事あるんじゃないかと思います。
そもそも、上記の通り、マイクロプラスチックは衣類の合成繊維なんかにも含まれますけど、寝てるときにどんだけ吸い込んでるんだよwって話で(人体に害があれば、とっくに人類滅亡してそうですしが・・)今更、小さいこと気にスンナって気がします。
少し前に糖質制限ダイエットが流行りましたが、「砂糖は毒」だって話とか、あんなの「何言ってんだよ」って思いましたよ。
糖分(炭水化物)は3大栄養素の1つ。糖分が毒なんじゃなくて、上でも書いたけど取りすぎたら毒なだけで、取りすぎたら、ミネラルもビタミンも毒ですわ。
まさに、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の話で、問題は適量かどうかだけだと思いますけどね。
塩分も、「日本人は欧米人より塩分を数倍とっているから、日本人は塩分取りすぎだ」って記事を前見た事があったのですが、じゃあなんで日本人は欧米人より長生きなんだよ。と突っ込みたくなりましたわ。
いずれにしても欧米人の方が寿命も少ないし、肥満度も遥かに高い。
それが良い事だとは思わないけど、ただ1つ欧米人の考え方に共感出来るのは、
健康を意識して寿命を長くする事を考えるより、今を楽しむ事を考えているという事
(もちろん、欧米の人でも健康を強く意識している人は多いでしょうが、あくまで平均をみるとそういう事だと感じます。)
逆に、日本人はガマンの美学と言うか、いつまでも健康を維持したいからと言う観点から、いつも食生活は健康を意識して、甘いものや脂っこいものを食べたらまるで堕落しているような気分になり、下手したら人から「そんな食生活ダメだ」と偉そうに言われたりしますw
まあ、そんな日本人が間違っているとは言いません、非常に日本人の良い所だと思いますが、一方で日本はガマンしすぎてストレスをためたり、(今を楽しむ事より)将来の事ばかりを考えてストレスをためたりします。
結果、寿命も、健康寿命も、世界一のくせに、自殺率は高い(2017年で自殺率世界7位)。
特に若者の自殺が多い(若年層の自殺と事故の死亡率を先進7カ国で比べると、自殺が事故を上回ったのは日本だけ)
日本人の美学はとっても良い事だと思うけど、体の健康ばかり気にしすぎて、心の健康を疎かにしてないかな?と思います。
最後に
最後に、DHMOの話が面白かったので。
この物質の特徴
- 常温で液体。この状態では工場での媒体や冷媒として使われる。さらにはそれを海や川へ流すこともある。
- 海や川に多く存在する。海難事故では多くこれが原因で死亡している。
- 金属の腐食を助長し、さらには電化製品を破壊することもある。
- 高レベルのDHMOを摂取すると死に至る。
- 末期ガン患者の悪性腫瘍にも含まれる。
- 火傷の原因にもなり、固体のDHMOを触ると人体の皮膚に重大な影響を与えることもある。
- 酸性雨の大半を占め、地球温暖化の原因とも言われる。
- 犯罪者の大半はほぼ毎日のように摂取している。
- これを人間に与え、2、3日経つとまた異常に欲する。このことから中毒性がわかる。
DHMOについて上記説明をすると、80%以上の人が、この物質を規制するべきだと答えるという。
ちなみに、このDHMOは「水」の事で、水についての当たり前の事を危険そうに書いて名前を変えただけで、超危険な化学物質の様に感じるという事。
これは、人が簡単に騙されるという事を証明するために作られた話らしいw
で、このDHMOの特徴と、この記事の最初に書いた
「ボトル入り飲料水、90%超でプラスチック粒子混入 米調査」の記事の内容
- 世界9か国で販売されている主要ブランド(エビアンなど)を調べたら90%以上に「プラスチック粒子」が含まれていた。
- 報告書要旨をまとめたNPO「オーブ・メディア(Orb Media)」によると、「広範な汚染」が見つかったという。
- このプラスチック粒子には、ポリプロピレンやナイロン、ポリエチレンテレフタラートが含まれていた。
- 「プラスチック粒子は水をボトルに詰める過程で混入したと考えられ、そのほとんどはボトルそのものかキャップに使われているものだ」と説明している。
- プラスチック粒子の混入の程度にはばらつきがありボトル1本につき「0個から1万個以上」までさまざまだったという。
- 平均すると、水1リットルにつき、「マイクロプラスチック」とみなされる100ミクロン(0.10ミリメートル)サイズの粒子が10.4個、それよりも小さな粒子は325個見つかった。
この内容が凄く似てるんですよね。
なんて言うだろうな、『1本につき「0個から1万個以上」までさまざま』の部分、ペットボトルの中には大体の物質が「0個から1万個以上」入ってるだろう!って突っ込みたくなる所とか、
「広範な汚染」が見つかったって件も、マイクロプラスチックの海洋汚染の話が話題になっている事を連想させるけど、よくよく見ると「プラスチック粒子は水をボトルに詰める過程で混入した、そのほとんどはボトルそのものかキャップに使われているもの」って、全然海洋汚染と関係なくて、容器の一部が入ったって事じゃないか!
そもそも、ボトルに詰める前の水に混入していたなら「広範な汚染」だろうけど、ボトルにつめる過程で混入したものの事を「広範な汚染」って言わないだろ!
って、所とか。
「ポリエチレンテレフタラートが含まれていた」ってわざわざ化学物質名で言ってるけど、容器とキャップの事かよ!
って、所とか。
つまり、
よくよく考えると、全然たいした事じゃないのに、凄い恐ろしい事の様に大げさに表現している
所がそっくり。
むしろ、この記事は、「騙される訳無いだろ」ってレベルの解りやすいフェイクニュースを出してみて、いかに人が信じるか試してる記事じゃないのか・・・・って気すらしてきた。