2019/12/20
さて、消費税率10%が近づいてきました。
正直まったく理解出来ない、増税賛成派のご意見。
税金を頂く立場の財務省は当然として、お金持ちの経団連のお偉い様達が賛成している様ですね。
社会保障制度の持続可能性の確保および財政健全化のために消費税率の引き上げは不可欠である。今般の安倍総理の引き上げ表明を歓迎する。
https://www.keidanren.or.jp/speech/comment/2018/1015.html
「平成の過ち繰り返さず」消費税率上げ訴え 大阪で財政審地方公聴会
今年10月に予定される消費税率10%への引き上げについて、榊原氏は基調講演で「受益と負担のバランスを回復しないと、将来世代の大きな負担になることは明らか」と強調した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190513-00000573-san-bus_all
この榊原っていうお偉いさんは
「受益と負担のバランスを回復しないと、将来世代の大きな負担になることは明らか」
と、将来世代の為などという、まるで他人の為に増税すべきだと善人ぶっていますが、完全に意味不明です。
将来世代の為に受益と負担のバランスを回復するべき
↑わかります
バランスを回復する為に消費税増税で負担を増やすべき
↑??わかりません
結局、いま財政が苦しいのはほとんどは高齢者の福祉にかかる予算が高すぎる為にバランスが悪く
つまり高齢者の受益が大きすぎるためバランスが悪いのに、
将来世代も負担することになる消費税増税という負担でバランスを回復しようとしたら、将来世代の大きな負担ですよね?
まあ、「受益がおかしい」この話は、また別途書きたいと思いますが、それはおいておいて、
そもそも消費税はいくら増税しても財政健全化なんて出来ないんだからやめてくれ、って話を今回は書きたいと思います。
なお、正直な所、今回の話の前半はこちらの不破雷蔵様のブログの内容とほぼ被っています。
パクル気は無かったのですが、消費税増税で税収増えないよって話を書こうとすると同じ結論に達してしまいます。
正直、不破雷蔵様のブログの方が、詳しく深い知識で書かれていますので、まずはそちらを読んで頂いた方が本当は良いかもしれません。
Contents
消費税増税は日本にメリットなし
①消費税率が上がっても税収は増えていない
まず、日本では、消費税率をいくら増税しても税収が上がっていないというお話です。
消費税率と、税収をグラフにするとこんな感じです。
グラフを見れば一目瞭然ですが、消費税率は右肩上がりであるのに対し、税収は横ばいです。むしろ1990年から2010年までは、税率を上げ続けても税収が減り続けています。
傾向としては、消費税率が上がると一時的に税収があがるのですが、その後どんどん落ち込んでいく傾向がありますね。
②税収は景気が上がれば増える
では、日本の税収はどういう起因で上下しているのでしょうか?
当然といえば当然なのですが、景気が良ければ世の中のお金が回り、税収が増えます。そこで、結局不破雷蔵様のブログ受け売りになってしまいますが、景気の動向として日経平均株価を用いて、税収とと比較してみるとこうなります。
株価は1000分の1してあります。つまり株価20⇒日経平均20000万円という事です。
驚くほどシンクロしています。
この理屈は簡単です。
いくら税率を上げても世の中に回っているお金が変わらなければ税収は増えません。
消費者の使えるお金が増えない限り、増税で余計に払ったお金は別の所で節約されるだけです。
消費税は企業も払っています。企業も家庭と同じで、余計な負担が増えるので別の所で節約が必要です。
消費者の使えるお金をパイに例えれば、限られたパイから国に分ける分の率を増やして国の取り分を増やそうというのが消費税増税なのですが、それをすると消費者の手元に残るパイが減ります。
これをずっと続けたら、消費者の食べ物がなくなり、いつか国民は餓死をしていまいます。
そんな事をするより、消費者のパイを大きくすれば、国民も国も取り分が増えてみんな幸せになると言うのに。
さらに困った事に、日本は財政赤字だ!って財務省やらメディアが大騒ぎしています、「増税をしないと日本は財政破綻するぞ」というプロパガンダですが、その脅しが完全に逆効果で、余計消費を冷やして景気を悪くしています。
③将来の負担を減らす為に消費税増税と言う嘘
さて、因果関係の証明までは出来ないものの、消費税税率と日本の税収には関連性がない事が数値から傾向として判断出来ます。
消費税増税から30年も経っているのでこの傾向はほぼ正しいと考えられます。
というか、(おそらく)頭の良い、経団連のお偉いさんや、財務省の方達がこの事を知らないわけがありません。
彼らが消費税増税に大賛成をする理由は別にあり「受益と負担のバランスを回復しない」訳でも「将来世代の大きな負担」を減らしたい訳ではない事は明らかです。
本気で財政の健全化=税収の増加をしたいのであれば、景気対策をするべきなのです。
実際、この30年で唯一、大規模な景気対策を政府がやった事があります。
そう、アベノミクスです。実質2013年に始まったこの政策により、2013年→2014年はなんと税収が7兆円も増えており、この伸び率はこの30年間で最大の伸び率です。
そして残念な事に2014年に消費税が導入されると、その伸びは完全に鈍化し税収は年1~3兆円に留まっています。
アベノミクスは格差を広げる政策なので個人的には好きではないにしても、唯一税収を大幅に増やしたという功績があります。
財務省や経団連が本気で日本の財政健全化をしたいのであれば(格差が増えるという副作用があるにしても)増税よりアベノミクスの継続のはずです。
しかし、税収が増えない、むしろ減るリスクを負ってまで消費税増税に拘るのは、明らかに彼らが
嘘
を付いている事の証明です。
書きたい事はまだまだあるのですが、長くなってしまったので今日はここまで。
最後にポイントをおさらい
今回は消費税増税に反対の第1回として、消費税増税で財政健全化の嘘(消費税率を上げても税収は増えていない)をエントリーしました。最後に今回のポイントをおさらいすると
Point!
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今後、
・何故、経済界は法人税減税、消費税増税に拘るのか?
・北欧の高消費税国家が成功した理由と、日本の消費税増税が失敗する理由
・格差が増えた日本の行く末
この辺りを書きたいと思います!
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
コメント
[…] 前回、税率を上げても税収が増えて無いという観点を見てみました。 […]
by 【政治家にとっての】何故、日本の政治家は消費税増税に拘るのか?【本当のメリット】 | 過ぎたるは猶及ばざるが如し 2019年5月30日 1:45 AM