2019/12/20
明らかに内容はパクリであるのに、文章を微妙に変更され、一見するとパクリだと解らない様にパクられた場合。 「Google 著作権侵害による削除」 を依頼してもGoogleに「 現時点では特に対応はとらないと決定するに至りました。 」と返事をされてしまった場合の対応についてまとめました。
Google 先生に対応しませんと判断されるまでの経緯はこちらから
Contents
何故、件のパクリサイトは問題なしと判定されたのか?
さて、前提として、普通に読めば、明らかにパクっているのですが(比較はコチラでしていますのでご確認下さい。)何故、このパクリサイトは問題なしと判定されたのでししょうか?
ある程度は想定になりますが、この手(著作権違反)の通報は相当な量がGoogle先生に報告されているらしく、丁寧に対応していたらいくら時間があっても足りなくなるため、ある程度文字列比較をAI等を使って機械的に比較にさせて何%くらい同じ文字があるかどうか?によって問題があるかないかを判定していると思います。
また、「google 著作権侵害による削除」 を悪用してブログの削除をしようとする人もいるらしいのでgoogle先生も簡単には削除しない方向で対応ている事も理由のひとつと考えられます。
そもそも、つい数年前までこの「Google 著作権侵害による削除」は英語での問い合わせしか出来なかったらしいので、もし人が対応していたとしても、日本語の解らない海外の人が翻訳ソフトかなんかで通報された文章やブログの内容を日本語を英文に翻訳して、文字列比較だけで判定してる可能性もあります。
何れにしても、 問題なしと判定された理由は内容以前に文字列比較の一致率ではねられた可能性が高いと考えています。
ちなみに、コピーチェックツールの影武者で一致率と調べると、私のサイトとパクリサイトの文字列一致率はなんと31%と低い値でした。
というのも、このパクリサイトはかなり悪質で、
- 「娘」を「子供」に変えていたり
- 「いろいろ」を「色々」に変えていたり
- 鍵かっこの種類変えたり
- 「話」を「物語」に変えたり
- 句読点の位置変えたり
とにかく内容一緒でも文字列比較で機械的に判定が出来ないように工夫されています。
というか、「こんな細工に手間暇かけるくらいなら自分の文章で書けよ」って思ってしまうレベル。
Googleから「現時点では特に対応はとらないと決定するに至りました。」と判断された場合の対応
さて、ここから本題です。 「Google 著作権侵害による削除」 を依頼してもGoogle先生から「対応はとらない」と判断された場合の対応についてです。
まずGoogle先生からは以下の様な文章で返事が来ました。
お客様 Google へご連絡いただきありがとうございました。 Google では次の URL に対して、現時点では特に対応はとらないと決定するに至りました。 問題のサイトのURL この事案についてなおご懸念が払拭されない場合は、ご懸念のウェブサイトの所有者と直接協議されることをおすすめいたします。サイトのウェブマスターに変更を要請する方法については、ヘルプセンター記事「サイトのウェブマスターへの連絡」(https://support.google.com/websearch/answer/9109)をご参照ください。このサイトに対して法的措置を講じられ、結果として問題のコンテンツが削除された場合、その変更が Google の検索結果に反映されるのはサイトの次回クロール後です。ウェブマスターによる変更後、早急にキャッシュの削除をご希望の場合は、ウェブページの削除リクエスト ツールを使用してリクエストを送信してください。 以上よろしくお願いいたします。Google チーム |
という感じでした。
まあ、「何言ってるのか良く解らない 」 というのが正直な感想だと思うので実際に今回の件に当てはめて作業内容を紐解いてみました。
対応①「ご懸念のウェブサイトの所有者と直接協議」ってどうするの?
まずは、この文章自体は解ると思うのですが、問題は「どうやって?」です。 このメールでは(https://support.google.com/websearch/answer/9109) を見てくれと書いてあるのです。そのサイトを見ると3つの方法が書いてあります。
対応①-1 問い合わせ用のリンクを使用する。
パクリサイト自体に問い合わせ先があればそこへ直接メールなり電話なりしなさいという事。私のサイトでいうとこのページに当たります。これがあれば直接文句が言えるのですが、今回のパクリサイトには問い合わせ先が明記されていなかったのでこの対応は行えませんでした。
対応①-2 Whois を使用して連絡先情報を検索する。
Whoisという機能をつかってパクリサイトの連絡先を探す事が出来ると言ってますが。が、正直、Google先生のサイトの言う通りにしてもマトモに話が進みません。まずWhois情報はいろいろなサイトで判定出来ますのでそちらを使った方が早いと思います。たとえば以下のサイト。
https://tech-unlimited.com/whois.html
こちらのサイトへ飛んで以下の赤線の部分にパクリサイトのドメインを入力します。
今回のパクリサイトの場合は以下の様に入力することになります。
上記の通り入力した結果出てきた情報がコチラ
しかし、ここで注意しないといけないのは、この連絡先(このケースではバリュードメイン)に連絡してもパクリサイトの作成者に直接連絡した事にならない事。大企業の様に自分でサーバーまで持っていれば、実際にそのサイトの管理者がここに表示されるのですが、通常、個人のブログはレンタルサーバー&ドメイン取得会社を使用しており、サーバーやドメインのサービスを行っている会社がここに出てきます。
これは以下対応①-3で説明します。
対応①-3 サイトのホスティング会社に連絡する。
上記対応①-2のWhois情報に出てきた連絡窓口はバリュードメインと言う、割と大手のドメイン管理会社、普通に健全で優良な会社です。
バリュードメイン様がパクリ記事を書いている訳ではなく、サーバーなどを管理している健全な会社です。 |
上記の通り、通常個人のブログは自分で家にサーバーを置いたり出来ないので、レンタルサーバー&ドメイン取得会社を使用するのが一般的で、Whoisではブログを書いた本人じゃなく、ブログを書いた人がお金を払って借りているサーバーやドメイン取得会社になります。
私もサーバーはロリポップ。ドメインはムームードメインを使用しています。
ロリポップサーバー | ムームードメイン |
という訳で、この方法はたしかに「 ウェブサイトの所有者と直接協議 」ではあるのですが「ブログを書いた人と直接協議」ではない事は重々注意して頂きたいと思います。ただ、この連絡先に連絡をする事は大いに効果があります。一応私は以下の様に連絡をしました。
Whois情報公開代行サービス by バリュードメイン様 はじめまして、自分は「過ぎたるは猶及ばざるが如し(https://pyonchikijjy.tokyo/)」というブログを管理してる○×と申します。 バリュードメイン様にてドメインを管理しておりますドメイン[ORDET.JP]の、 http://ordet.jp/2019/09/27/princess/ というエントリーが、 私が2017/8/28に作成した https://pyonchikijjy.tokyo/elena_owata_%e3%82%a8%e3%83%ac%e3%83%8a というエントリーの文章を言葉だけ変えた内容をコピーしたものであります。 ORDET.JPドメインの運用者(記事作成者様)に警告または、強制解約等の処置を行って頂けないでしょうか? お忙しいところお手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。 |
上記のメールをした後1日もたたずに記事は削除されていました。 バリュードメイン様 ありがとうございました!
対応②Googleインデックス(検索結果)から削除
さて、上記の対応①を行い、晴れてパクリサイトが削除されれば、Googleのインデックス(検索結果)から削除する事は簡単です。Google先生からメールで提示された先ほどの (https://support.google.com/websearch/answer/9109) こちらのサイトの最後の文章の部分ですね。
検索結果に表示されるサイトに対してあなたがリクエストした変更を、ウェブマスターが既に行っている場合は、ウェブページの削除リクエストを送信して、Google に古い情報の削除をリクエストできます。 |
Googleは既に存在しないページをインデックス(検索結果)に残しておく事は嫌うのでほっておいても勝手にインデックスから消えるのですが、早めに消したい場合は、上記の通り ウェブページの削除リクエストを送信 のリンク先から検索対象から消して欲しいアドレスを入れます。
削除の申請後下記の様に暫く「保留」になった後に「削除済み」に変わります。
と言うわけで、Google先生に冷たく断られてもパクリサイトをキレイに削除する事ができました!
自分と同様に微妙に文言を変えてパクル悪質なパクリサイトにお悩みの方にご参考になると幸いです。
最後までお読みくださいましてありがとうございました!